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2010.09.17

アナリスト試験の経済学

その世界に入るのに必須の資格があります。医師とか弁護士とか、株屋であれば証券外務員資格です。しかし、それ以外は、実力勝負の世界であり、資格 は本来必要ないものです。資格試験はなんのためにあるか、というと、表向きの理由は「業界の教育水準を向上させるため」、本音は資格ビジネスなんです。つまり、資格を発行することで金を巻き上げて、その周辺のみんなが食って行くためです。

数年前の日経に大蔵官僚の証券外郭団体への天下り先のリストが掲載されました。日本証券業協会(これがないと証券ビジネスができない証券外務員資格 の発行元です)や投資顧問業協会などが1人とか2人の大蔵官僚を受け入れていたのに対して、アナリスト協会はダントツの8人でした(現在はどうなんでしょ うか?)。

このカラクリ、わかりますよね。試験に受かり認定されると、アナリスト協会の年会費18000円が毎年必要です。そしてほとんどの場合、所属の証券 会社や投信会社、保険会社が払ってくれます(受験費用は自分持ちだったり、受かった場合のみ会社持ちとか、いろいろです)。つまり、証券業界全体がお金を 出し合って大蔵官僚を出来るだけ多く養ってあげるためのトンネル組織がアナリスト協会なんです。

個人会員は現在13000人x18000円=2億3000万円、法人会員640社x50000円=3200万円。合計でアナリスト協会の会費収入 は、年2億6000万円にもなります。さらに受験者は1次が1万人おり3教科の受験料は12000円です。受験料だけでも1億2000万円になる計算で す。すごいですねー。資格ビジネスは儲かりますねー。これなら高給を要求する大蔵官僚を8人も雇えるわけです。

なお、アナリスト協会はさらに利益を拡大するため、新しい資格試験制度を2000年から始めたようです。もちろん受験にあたっては何万円も必要で す。アナリスト協会が株式会社だったら、私は絶対投資します。でも、資格教育産業も有望です。もちろん経営者になる必要がありますけど。 

ちなみに私はなんの資格も持っていません。ほんと、なーんにもナシです。回収できてこそ、「投資」って言うんです。そうでない場合はたんなる「浪 費」に過ぎません。資格試験の費用や、勉強に費やす時間、ほとんどの教育投資はリターンを生まず、教育産業に吸い取られる、というのが、私の経験から得た 結論です。「御託はもうええわ。で、なんぼ儲けたんや」、株屋の世界はそれだけです。

でも、若いうちは勉強したほうがいいよ。後悔しないためにもね。

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(2000年11月29日記)

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