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2010.09.17

コーポレートカルチャー各様

一口に証券業界といっても、企業によりコーポレイトカルチャーはさまざまです。特にバイサイド(資産運用会社)は、千差万別です。情報収集を怠らず、少しでもマシな会社を選んでください。多かれ少なかれ、マシでない会社がほとんどですから。

 

日系・外資系証券会社

ブローカー(証券会社)と運用会社のカルチャーは、まったく異なります。それは、それぞれの収益構造に由来しています。ブローカーの収益の基本は、 日々刻々の、運用会社が支払うコミッション(株式売買委託手数料)です。したがって日銭商売であり、「宵越しの金は持たない」企業文化が出来上がります。 一分一秒を争わないといけないため、早飯食いになり、オフィスでは始終走り回る習慣が身につきます。トイレは女性でも30秒ですませます。性格はガサツに なる人が多いようです。会話はもちろん早口であり、機関銃のようにまくし立てるテクニックが身につきます。外向的、攻撃的、前向き、アグレッシブ、開放 的、騒々しい、元気いっぱい、そんなカルチャーとなります。また収益は、マーケット商状の影響を直接受けるために、アップダウンが激しいのが特徴です。こ れらのことは日系、外資系共通ですが、外資系証券の場合は、日系の状況を倍にした感じでしょうか。

日系・外資系運用会社一般

運用会社の収益は、資金の運用を委託した先からの運用報酬手数料です。投信で言えば、運用資産の1~3%の手数料を取りますね、アレです。収益の源 泉は、年金では最終的にはあなたの年金の積み立て額、投信では直接個人や機関投資家が購入する投信ファンドです。つまり、運用サイドからすれば、一度、運 用を受託してしまえば、(解約されない限り)安定的な手数料収入が見込めるわけです。したがって、金を取ってしまえばこっちのもの。当然、コーポレイトカ ルチャーは、証券会社と正反対。のんびり、優雅、ゆったり、ぼーっとしている、受動的、元気がない、静か、おとなしい、となります。ただ、運用会社は、さ まざま。証券会社の子会社だったり、生保系、損保系、都銀系、地銀系、事業会社系、信託銀行系などがあり、親会社のカルチャーを受け継いでいるのが普通で す。

日系保険会社系運用会社(保険会社本体を含む)

「新聞はエリートが作って、やくざが売る」と言われています。保険では、おばちゃんが金を取ってきて、エリートがそれを運用します。保険会社のファ ンドマネージャーはエリート職です。最も優秀な人がそこに配属され、海外の資産運用会社に研修に派遣され、いたりつくせりです。コーポレートカルチャー は、非常にのんびりしており、ほとんど危機感がないのが特徴です。

日系銀行系運用会社

銀行の本業は「融資」つまり金貸しです。投資のような「金をくれてやる」行為は大の苦手。銀行系運用会社に配属された行員は、「なんで自分がこんな 株なんかやんなくちゃいけないんだ」と常々思っており、できるだけ早く本流である融資の仕事に戻りたいと考えています。株では運用に失敗する確率が高まる ため、血の気の多い人が配属されます。つまりそこで働く人は、行内のやくざと、外部から採用されたやくざなスタッフです。しかしまれには株大好きおじさん が存在します。そのような株中毒のおじさんは、融資の仕事にもどるのを嫌がり、転勤の辞令が出ると、証券系運用会社へ転職してしまいます。

日系信託銀行

銀行と信託銀行とでは、同じ銀行ながら状況はまったく異なっています。信託銀行では年金や公的資金の運用をしているので、運用部門は生保と同様、エリート職です。エリートをおだてて、金を巻き上げるのが株屋の営業マンのお仕事です。

日系証券系運用会社

証券会社系の運用会社は、親の証券会社の営業姿勢に左右されます。投信会社では、親証券会社への株の発注が制限されているにもかかわらず、一定量は 無条件で親へ発注し、そこへ手数料を落とす役割を担っています。これは親に投信を販売してもらっている見返り、と言うことになってます。企業文化は証券カ ルチャーを引きずっているところが多く、一般の運用会社カルチャーとは若干異なっているようです。証券系投信会社の運用する投信は、短期売買で乗り換えさ せるものが多いため、長期で保有していると、ひどい目に会います。もちろん短期で保有しても、ひどい目に会っている人もいます。

外資系運用会社

外資系の運用会社は、ほんと千差万別です。一社一社まったく状況が違うといっても過言ではありません。それは、一般に組織が小さいため、マネージメ ントのカラーが強く出るためです。つまり、社長が替わると状況がまったく変わってしまう場合が少なくありません。なお、バイサイドの運用部門と調査部門は 犬猿の仲であるケースが意外に多いようです。本来は協力して資産運用しなくてはいけないんですが、実際にはボロボロの運用成績の責任を押し付け合うため、 そうなってしまうのです。組織が小さいため、人間関係の構築がポイントです。人間関係が悪くなると、会社に行かれなくなり、出社拒否症になります。外資系 証券では過労で倒れる人がいますが、休めば直ります。人間関係が複雑な運用会社では、ストレスはじわじわ来るので、胃をやられる人が多いみたいです。体力 的には証券会社がつらく、精神的には運用会社がつらい、と覚えておいてください。

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(2001年1月14日記)

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