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2010.09.17

あなたの買った投信は、なぜ半額になったのか?

投資の基本は分散投資といいますよね。つまり、「卵をひとつの籠に盛ってはいけない」というわけです。「財布を分けなさい」ともいわれます。ポートフォリオを組んで、リスク分散を図ればひとつの銘柄が暴落しても損失はポートフォリオ全体ではたかが知れてます。

で、あなたが買った投信、儲かってますか? 最近は各投信会社のサイトで、投信の基準価格が公表されますので、それに一喜一憂してるひとも多いはず です。それでは、あなたの投信はどうですか? きっとたいていの人が、投信で苦い思いをしているのでは? そう、投信を買って大もうけをした、という話は あまり聞かないんですよね。リスク分散されてるはずの投信がなんでこんなに運用パフォーマンスが悪いんでしょうか?

投信は長く持つもの、とも言われます。私は数年前買った外株投信を最近解約しました。20万円で買ったんですが、解約したときは7万円! もう唖然 です。大きく下がった投信の基準価格は簡単には戻らないんですよね、経験上。半年前に100万円で買った外株投信は今、半値です(涙)。あとは投信の運用 会社に爆弾を送るしかありません(笑)。数年前に米国株のインデックス投信を買っていればよかったんでしょうけどね、、、

投信が損するようにできているカラクリは、その商品開発過程にあります。投信を売る側のロジックからすれば、「売りやすい商品」「人気の出やすい商 品」がいい商品となります。そして証券会社は売りやすい投信を次から次へと開発し、客に乗り換えさせるのです。なぜなら、証券会社の収益は手数料ですか ら。投信を売ってなんぼ、乗り換えさせてなんぼ、そして、新しい投信をローンチすれば証券会社に組み入れ銘柄を買ったときのブローカレッジ手数料が落ちま す。

人気の出やすい投信とは、そのときの相場のテーマに沿ったもの。つまり、1999年だったら、インターネット銘柄投信ですよね。いわゆるドットコム ファンドみたいなやつです。売るほうも売りやすいし、買うほうもインターネットブームで暴騰する株価に乗せられて、気安く買いました。さらに問題は、投信 会社で売れそうな投信のアイデアが出てから、その投信がローンチされるまでには数ヶ月もかかること。よく言えば時間をかけて準備されるんですが、なんせ株 式市場のテーマはそんなに長続きしません。準備中にも株価はどんどんあがる。それで、あなたが買った投信は、ローンチした時点で、ほとんど天井をつかんで いる、という仕組みです。

でも一般大衆は馬鹿じゃないから、みんなそのうち気がつくよ。内情までは知らなくても、「投信は損するもの」という記憶が遺伝子に組み込まれる。そ して二度とマーケットに戻ってこなくなるよ。バブルのピークで退職金をはたいて投信買った人は、二度と株式市場に戻ってこない。そして、今、ネット証券を 使いこなす若い層にまで、業界はその記憶を植え込もうとしている。

「リスク分散」の名を借りて、運用サイドは横並びで同じ銘柄を入れてるんですよね。日本株投信のほとんどが、今、基準価格割れに泣いています。どう してか、って言うと、みんな同じ銘柄を高率で持っているから。日本株の成長株ファンドもネット株ファンドも環境株ファンドもブランド株ファンドも、みーん な、なにかと理由をつけて同じ銘柄。NTTコドモとか、損ニーとか、まねした電器とか、いたち製作所とか、いかり通信とかそんな感じです。要するに、ぜー んぜんリスク分散になってなーい!

投信を買うには、株を買うのと同じ位の研究や努力が必要です。「株を買うのは怖いから、投信でも」、なんてのは最悪。みんな、もっと賢くなろうね~。

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(2000年11月23日記)

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