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2010.09.17

えふえむな生活

乞食とえふえむは3日やったらやめられません。毎晩アークヒルズクラブに入り浸っている森クンもうらやむ、おいしい生活です。なんせ選挙もないし、徹夜のアホな国会もないし、水をぶっ掛けられることもありません。

毎朝、千葉からの電車通勤です。ブローカーのセールスマンやアナリストと違って給料安いんで、港区や世田谷区なんかに住めません。でもその分、朝も ゆっくりで大丈夫。会社は8時半始まりらしいんですけど、いつもオフィスに着くのは9時すぎ。ブローカーやアナリストからの毎朝のコメントは、留守録に吹 き込んでもらってます。だって、毎朝、どうでもいい話に付き合わされることほど苦痛なことはないですからね。

会社に着いたらクイックの電源入れて、一日の仕事の始まりです。前日のNYやロンドンの動きを見て、同僚のえふえむと前日の説明会の内容やスモール の内容を、スターバックスのカフェラッテを飲みながら雑談します。社内のアナリストはすぐ近くに座ってるけど、何やってるか分けわかんないんで、普通は無 視です。どうせ大したハナシ持ってこないしね。

社内アナリストとは週2回くらい定例ミーティングをやります。たいてい引け後の暇な時間帯です。日中はこう見えてもセールスマンからの接待とか受け なくちゃいけないんで、忙しいんです。社内アナリストのハナシなんて聞く暇、ありません。「あれ買え、これ売れ」って、超うざったいです。やっぱし仕手株 を含めて、やりたい放題やった方が楽しいしね。儲かりゃいいじゃん、モンクある?

お昼は同僚のえふえむと行ったり、ときにはブローカーの接待でたっぷり2時間とったりします。当然、ビールかワインつきです。ジュネーブのプライ ベートバンクのえふえむなんか、ワインつき3時間のランチがあたりまえ。ボクなんかかわいいもんでしょ? もちろんブローカーとは、「今度、どこのカント リークラブに行こう」、とか、「来月のシンガポールの日系工場見学会のあと、タイに行ってゴルフをしよう」とか、そんな、とっても生産的な議論をします。

最近はえふえむも自分で会社訪問をして直接銘柄判断します。だからブローカーに会社訪問をアレンジさせて、アナリストに連れてってもらいます。もちろん質問は全部アナリストがしてくれるんで、横で聞いているだけです。ときどきウトウト寝ちゃうこともあるけどね。

ブローカーのアナリストからは「えふえむはいいですねー」って言われます。でも、えふえむはそんな楽な商売じゃないんですよ。うちらにも、年金基金 や生保ってお客がいますから。運用資金を預からせていただかないことには商売上がったりです。このときばかりは頭、下げちゃいます。「年率何パーセントの パフォーマンス出さないと解約」、なんていう絶対パフォーマンス要求してくるおばかな生保もいます。ま、そういう生保は逆ザヤでガケップチですから、早晩 営業停止になるのがオチなんですけどね。

ブローカーからは山のようなレポートが郵便で毎日配送されてきます。ほとんど机の横に「積読(つんどく)」です。下のほうのレポートなんかコーヒこ ぼしてカビが生えてます。自分のメールアドレスにもPDFファイルで山のようにレポートが配信されます。これは、貯め過ぎるとシステムが不安定になるん で、システム管理者から定期的な削除を求められます。思い切って定期的にデリートします。ようするに、レポートなんてほとんど読む暇ないんですよ。忙しい しね。それにアナリストのレポートって、ハナシが堅くて面白くないし。今週号の週刊文春「深層レポート、田中真紀子、消せない過去、彼女が官僚になれない 本当の理由」なんて方がずっと面白そうでしょ?

えふえむは結構、日中、暇です。会社訪問の合間に喫茶店に寄ったり、アキバで今度買う予定のプリンターを見に行ったりします。人によっては日中に風俗行っちゃうツワモノもいます。また自分の秘書と新宿のラブホテルに入り浸っているえふえむもいます。

えふえむの特権、それはアナリストやブローカーの殺生権を握っているってこと。つまり、アナリストランキングの投票とか、四半期に一回のブローカー への発注手数料の見直しのときとかは、接待天国です。外資と言えども安月給なのはしょうがないとして、高給取りのブローカーを思いっきりいびったり苛めた りできます。頭下げるのは自分の上司が本国から来日したときと、年金運用を受託している生保や年金基金へ月例の運用報告に行くときだけです。どうせ営業畑 出身のウチの社長は株のことシロウトだし。

去年は楽しい相場でした。国際優良株とネット株だけ持っていれば、左ウチワ。みんなでドコモとかソニーとかソフトバンクとか光通信とか、買いまくり ました。他社もみんなソフトバンクや光通信買ったんで、なんで悩む必要あんの? みんなで買って相場の水準が上がるんだから、ベンチマークに遅れないよう にするには買いの一手でした。だから2000年春先の暴落のときもいっしょ。みんなで買ってみんなで損すればみんなハッピーです。一番損してるのは、年金 基金、、、おっと、これって実は自分のお金だったりして、、、おいおい。

買う銘柄は、ブローカーからの情報で、どこが買っているから、とか、みんな今度はこれ買う、って情報が一番です。社内アナリストだって、セルサイドアナリストが「バイ」にしたら自分も「バイ」にしてるようですし。

損したら銘柄会議で、社内アナリストをいじめます。「おまえが買えって言ったから買ったんだよ」って。アナリストは一生懸命言い訳します。儲かった ら、当然、自分の手柄です。ブローカーのセールスマンに大声で電話します。「ほら、だから言ったじゃないか。儲かって儲かって困っちゃうよ。なんで他に薦 めなかったの? もう遅いよ。」

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(2000年12月27日記)

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