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2010.09.17

日経新聞に出る


アナリストの存在を一躍有名にしているのは、日経の相場欄のアナリストコメントでしょう。これは日経の記者が相場記事に客観性を持たせるため、市場関係者に取材して、そのコメントを引用しているものです。

この記事を書いているのは、日経の証券部に属している記者さんたち。さらに日経大阪本社の経済部も参加します。取材は顔見知りのアナリストやファンドマネージャーなどへの電話取材で行われます。

ここで、よく日経の記事を見てみてください。具体的な会社名とアナリスト名が書かれ、カギ括弧でコメントが引用されているもののほかに、 「・・・・・」との声も聞かれる、とか、「・・・・」(準大手証券の情報担当者)、などと出所不明の引用、そして、「・・・・・」(○○証券株式トレー ディング部)と会社名だけのものなど、さまざまな引用形態があることに気付くはずです。

日経では、基本的に具体的な名前が載る引用が好ましいとされています。しかし、証券会社の都合で、アナリスト名を載せることにうるさい会社(GSな ど米系証券に多い)や、運用会社のファンドマネージャーで、「年金顧客への報告のために、その内容と矛盾しかねないコメントは控えたい」、という弱弱ファ ンドマネージャーがいます。また日本のサラリーマン社会では、個人の名前を売る行為が問題となりかねないこともあります。そんなわけで、さまざまな引用形 態が出てくるのです。

では、個人の名前が出てくる引用は、果たしてそのようにアナリストが考えているのでしょうか。実は、日経の相場欄は、かなり日経のイロが付いていま す。つまり(考えてみれば当たり前のことですが)、日経の書きたいことをアナリストが代弁しているに過ぎないのです。悪く言うと、アナリストは利用されて いる、というか、アナリストも片棒担いでいる、ということです。

電話取材は数分から10分くらいで、突然電話がかかってきます。長々と日経の記者さんと雑談したり、アイデアの交換をして、引用されるコメントは1 行のみ、しゃべった時間は数秒です(笑)。10分間話したうち、日経の記事構成にとって都合のいい数秒間のワンフレーズが、あたかもそのアナリストの見解 であるがごとく使用されるのです。

翌朝、日経を開いて初めて自分のコメントを見ます。たいてい、あーあ、そんなつもりで言ったんじゃないんだけどなー、って感じです。

でも気にしません。自分の名前を売り込むいい機会ですからね。ちなみに、顔写真が載っているコラムも電話取材。あらかじめ写真を送っていて、電話で話した内容を日経が適当にまとめてくれます。

アナリストにとって大切なことは、自分の名前を市場に売り込むこと。日経の相場欄はそのためのひとつのツールです。発行部数圧倒的だしね。影響力強いです。そこを割り切れない堅物アナリストは、この商売向いてません。

あ、日経の○○さーん、また今度、飲みに行きましょうねー。

 

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(2001年1月21日記)

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